株式会社三菱ケミカルホールディングスは、「“協奏により、さらなる成長・創造と飛躍を実現する”企業グループ」を目指して、2011年度から2015年度の5年間を実行期間とする新中期経営計画「APTSIS 15」を次のとおり策定いたしました。
今般策定した「APTSIS 15」では、「無限の可能性と広がりを持つ“Good Chemistry”を基盤として“KAITEKI”を実現するカンパニーでありたい」との新たなビジョンの下、引き続きSustainability(環境・資源)、Health(健康)、Comfort(快適)を企業活動の判断基準としながら、高機能・高付加価値事業への事業ポートフォリオ転換をさらに推進し、持続的企業価値をより一層向上させてまいります。
基本戦略につきましては、①「成長」(Organic Growth)、②「創造」(Innovation)、③「飛躍」(M&A)の3区分を、「APTSIS 10」に引き続き用いてまいります。
事業ポートフォリオにつきましては、事業戦略に対応する形で、①「創造事業」、②「成長事業」、③「基幹・中堅事業」、④「再編・再構築事業」の4区分を用います。
| 項目 | 2010年度 見通し |
2012年度 目標 |
2015年度 目標 |
| 営業利益 | 2,030億円 | 2,300億円 | 4,000億円 |
| 成長・創造 | − | − | 3,300億円 |
| 飛躍 | − | − | 700億円 |
| ROA(税前利益) | 4.6% | − | 8%以上 |
| Net D/E Ratio | − | − | 1.0 |
| 海外売上高比率 | 34% | − | 45%以上 |
| 主要前提条件 | 2010年度 見通し |
2011−2012 年度 |
2013−2015 年度 |
| 国産ナフサ基準価格 | 45,600円/KL | 50,000円/KL | 55,000円/KL |
| 為替レート | 85円/米ドル | 80円/米ドル | |
(単位: 億円)
事業分野 |
セグメント |
2010年度 見通し |
2012年度 計画 |
2015年度 計画 |
| エレクトロニクス・アプリケーションズ | 40 | 120 | 300 | |
| デザインド・マテリアルズ | 380 | 540 | 1,000 | |
| 機能商品 計 | 420 | 660 | 1,300 | |
| ヘルスケア 計 | ヘルスケア | 770 | 790 | 1,200 |
| ケミカルズ | 440 | 350 | 350 | |
| ポリマーズ | 450 | 480 | 700 | |
| 素材 計 | 890 | 830 | 1,050 | |
| その他 | 30 | 70 | 100 | |
| コーポレート | ▲80 | ▲50 | ▲50 | |
| コンティンジェンシー | − | − | ▲300 | |
| 小計 | 2,030 | 2,300 | 3,300 | |
| 飛躍(M&A)による営業利益 | − | − | 700 | |
| 合計 | 2,030 | 2,300 | 4,000 | |
| 売上高 | 31,900 | 36,000 | 42,000 |
| 飛躍(M&A)による売上高 | − | − | 8,000 |
| 合計 | 31,900 | 36,000 | 50,000 |
成長と創造を実現するため、5年間で以下のとおり積極的に投資を実行します。
(単位: 億円)
事業分野 |
セグメント |
設備投資・投融資 (意思決定ベースの金額) |
R&D |
| エレクトロニクス・アプリケーションズ | 1,200 | 700 | |
| デザインド・マテリアルズ | 3,200 | 1,400 | |
| 機能商品 計 | 4,400 | 2,100 | |
| ヘルスケア 計 | ヘルスケア | 1,500 | 4,100 |
| ケミカルズ | 1,200 | 300 | |
| ポリマーズ | 2,000 | 600 | |
| 素材 計 | 3,200 | 900 | |
| コーポレートその他 | 900 | 400 | |
| 合計 | 10,000 | 7,500 | |
(本表に飛躍戦略のための資源投入は含まれておりません)
「“協奏により、さらなる成長・創造と飛躍を実現する”企業グループ」というコンセプトの下、以下のとおり基本戦略と施策を定めました。
協奏によるシナジーの発現、財務体質の改善、さらなる事業構造改革を遂行します。
協奏により、高機能化・高付加価値化に向けたTransformationを加速すべく、各事業分野において次の施策を遂行します。
将来を見据えた創造事業の育成・展開として、次の成長ドライバーの早期事業化を図ります。
積極的な事業拡大を目指して、アライアンスおよびM&Aに対し戦略的に資源投入を行います。資源投入に当たっての考え方は次のとおりです。
| ● | 機能性コンポジット部材 | |
| ● | 高機能成形部材 | |
| ● | スペシャリティケミカルズ |
| ● | 白色LED照明/部材 | |
| ● | リチウムイオン電池部材 |
| ● | FPD関連部材 | |
| ● | アクア関連部材/サービス |
| ● | 有機太陽電池/部材 | |
| ● | 有機光半導体 | |
| ● | 高機能新素材 | |
| ● | 次世代アグリビジネス |
| ● | 記録メディア | |
| ● | 高機能フィルム(フィルム、包装容器) | |
| ● | 食品機能材 他 |
| ● | 医療用医薬品(ジェネリック医薬品を除く) |
| ● | ヘルスケアソリューション |
| ● | 診断検査/創薬支援サービス | |
| ● | ジェネリック医薬品 他 |
| ● | MMA/PMMA | |
| ● | 機能性樹脂 | |
| ● | 高純度グラファイト |
| ● | サステイナブルリソース |
| ● | テレフタル酸 | |
| ● | コークス | |
| ● | PP | |
| ● | PHL/BPA/PC 他 |
| ● | 誘導品 | ① | ポリオレフィンの高付加価値化と需要減少への対応策検討 | |
| ② | さらなる生産体制の最適化をJ/Vパートナーと検討 | |||
| ● | クラッカー (水島) |
① | 旭化成との一体運営とダウンサイジングによるフレキシビリティの拡大 | |
| ② | 旭化成と需要動向に対応した一基化検討、石油精製との連携模索 | |||
| ● | クラッカー (鹿島) |
① | ユーティリティ等の地域連携による競争力強化 | |
| ② | 石油精製との連携も含めた構造改革を模索 |
海外売上高比率を34%(2010年度見通し)から45%(2015年度)に、海外営業利益比率を26%(2010年度見通し)から50%(2015年度)に、それぞれ向上させることを目指します。
炭素繊維・複合材、アクア関連部材/サービス、スペシャリティケミカルズ等における事業シナジーとして2011年度から2012年度の2年間で50億円、2013年度から2015年度の3年間でさらに100億円を創出します。
購買、物流、IT、R&D部門におけるコストシナジーとして、2011年度から2012年度の2年間で60億円、2013年度から2015年度の3年間でさらに220億円を創出します。
よって、創出されるシナジーは2012年度までの累計で110億円、2015年度までの累計で430億円となります。
企業経営に当社が考案した「KAITEKI指標」を新たに導入します。KAITEKI指標はSustainability指標、Health指標、Comfort指標より構成され、全社的に経過をモニターします。各指標の具体例は以下のとおりです。