三菱ケミカルホールディングスTHE KAITEKI COMPANY

CIOメッセージ

新たな視点を取り込み、リスクを恐れず、グローバルな連携を深めて、イノベーションの力を強化します。

 一年前、MCHCグループのイノベーション力を高めるために、先端技術・事業開発室が設立されました。各事業会社はそれぞれ自社の成長に注力しなければならないことを認識する一方、私たちはMCHCグループ全体のポートフォリオに大きく3つの価値を付加しようとしています。まず第一に、既存事業の視点を越えた事業機会を創出していくこと、第二に、多数の事業部門を成長させる横断的な新たなプラットフォーム機能を導入することです。そして第三に、MCHCグループがグローバルな視点をもち、日本以外から新しい技術、ビジネスモデル、手法を取り込んでいくことです。

 私たちのデジタルトランスフォーメーション戦略は、2つの重要な要素に基づいています。まず初期の取り組みとして、MCHCグループ全体の事業課題の解決に重点を置き、最先端のデジタル技術を展開し、各事業会社がもつ豊富なデータを活用することです。その結果、すでに、知識の継承、プロセス異常の予測、品質管理などさまざまな分野で成果をあげています。さらにこうした初期の成果を踏まえ、デジタル時代に向かって現在の事業を変革する新たなビジネスモデルを確立していくことです。

 また、グローバルな発想に触れる機会を増やすために、新たにコーポレート・ベンチャー・キャピタル・ファンドを立ち上げ、米国に子会社であるDiamond Edge Ventures, Inc.を設立しました。新しいオフィスとシリコンバレーに拠点を置く経験豊富なチームは、ベンチャー企業との協力と投資を推進し、MCHCの事業戦略に必須な要素として、社内の研究開発やM&A活動を補完していきます。私たちの狙いは、破壊的イノベーションを活用したMCHCグループの新たな成長の柱の構築ですが、その中で得られた知見を提供することは、事業拡大に向けたグループ会社の取り組みへの支援にもつながります。“スタートアップスピード”で自律性と機敏性をもって、MCHCグループの新たなプラットフォーム機能を構築していきます。

 さらに、社会や技術の変革から生じる、新しいエコシステムを探る市場重視のアプローチも行っています。我々の取り組みはすべて、MCHCグループ全体の事業企画、研究開発、事業運営の各チームと連携し、全社一丸となって取り組んでいます。

 一方、社外での取り組みとして、光栄なことに私は産業競争力懇談会(COCN)で、初めての外国人実行委員を務めております。また、私は世界経済フォーラム第4次産業革命センターの初期パートナーとしてのMCHCの参画に関与しています。こうした交流を通じて、MCHCグループ全体で継続的に視野を広げ、イノベーションを推進してまいります。

MCHCグループの価値創造アプローチ体制

執行役常務
Chief Innovation Officer
ラリー・マイクスナー
2018年9月(「KAITEKI レポート2018」掲載)