三菱ケミカルホールディングスTHE KAITEKI COMPANY

分野別事業概況:機能商品分野

私たちは成長する5つの市場にフォーカスし、グループの幅広い製品・技術を協奏させながら、差異化、高機能化を図り、それぞれの市場に対し多様なソリューションを提供していきます。

分野別事業概況:機能商品分野

主要事業・製品

機能部材

2016年度売上収益

7,446億円

情電・ディスプレイ
情電・ディスプレイ
光学系フィルム
ポリエステルフィルムや光学用透明粘着シートなど、グローバルに拡大する市場と高度化するニーズに迅速に対応し、ディスプレイの進化を支えています。
情報電子材料
FPD(フラットパネルディスプレイ)向けの各種材料や半導体向け精密洗浄など、お客さまのニーズに合った新たな価値を生み出す製品やサービスの開発・販売に注力しています。
光学系フィルム 光学用PVOHフィルム 精密洗浄 カラーレジスト
高機能フィルム
高機能フィルム
高機能フィルム
高分子材料設計、成形加工、表面処理、複合化などの各技術を最適に組み合わせることで、バリア性、耐候性、透湿性、易開封性など、さまざまな機能を付加した製品を、食品・産業・医療などの市場へ展開しています。
高機能フィルム (食品包装材、工業用フィルム、医療・衛生用フィルム)
環境・生活ソリューション
環境・生活ソリューション
アクアソリューション
水処理用の薬品、ろ過膜、イオン交換樹脂等を通じ、飲料水から下排水までの水処理をトータルに手掛け、世界の水問題の解決をめざしています。
アグリソリューション
農業ハウス用として耐久性能に優れる高機能フィルム等の農業資材や、1年を通じて安定的に高品質な野菜を栽培できる植物工場を手掛けています。
アクアソリューション イオン交換樹脂 分離・アクアケミカル アグリソリューション インフラ資材
高機能成形材料
高機能成形材料
高機能エンジニアリングプラスチック
クオドラントグループは、エンジニアリングプラスチック素材のグローバルリーダーとして、産業機械、自動車、航空機、医療など幅広い分野で事業を展開しています。
炭素繊維・複合材料
PAN系およびピッチ系炭素繊維と、それを基材とした中間材料や成型加工品にいたる一貫した世界屈指のプロダクトチェーンを実現しています。
高機能エンジニアリングプラスチック 炭素繊維・複合材料 アルミナ繊維 機能成形複合材 繊維

機能化学

2016年度売上収益

3,273億円

高機能ポリマー
高機能ポリマー
機能性樹脂
熱可塑性エラストマー機能性ポリオレフィン、塩ビコンパウンドを中心とした幅広い品揃えで医療、産業から日用品までお客さまのイノベーションに貢献いたします。
フェノール・ポリカーボネート
独自の製造プロセス技術とポリマー設計技術、コンパウンド技術を融合し、アジアトップクラスのシェアでグローバルに事業を展開しています。
機能性樹脂 フェノール・ポリカーボネート ポリブチレンテレフタレート サステイナブルリソース
高機能化学
高機能化学
コーティング材料
高度な合成、配合および評価技術に基づき、塗料、インク、粘接着剤、化粧品基材、レジスト材などの分野で、環境対応も強く意識し付加価値を提供しています。
食品機能材
世界トップシェアのシュガーエステルに代表される乳化剤、ビタミンEなどの製品群で、食品をはじめ医薬品、化粧品まで幅広い領域で事業を展開しています。
コーティング材料 エポキシ樹脂 樹脂添加剤 食品機能材
新エネルギー
新エネルギー
リチウムイオン電池材料
高度化する顧客ニーズに対し、材料開発から安全性評価にわたる高い技術力とグローバル供給ネットワークをもとに、主に電気自動車に搭載する電池向けに電解液と負極材を展開しています。
LEDマテリアルズ・シンチレータ
液晶バックライトやLED照明用途の蛍光体、高性能LED照明やレーザーに用いられる窒化ガリウム(GaN)基板、セキュリティや医療診断用シンチレータが幅広く採用されています。
リチウムイオン電池材料 LEDマテリアルズ (GaN基板、蛍光体) シンチレータ

SWOT分析

SWOT分析

機能商品分野 APTSIS 20

方 針
協奏・インテグレーションにより成長を加速し、高機能商品、ソリューションをグローバルに提供
主要戦略
■高機能・高付加製品、ソリューション事業の拡大
■グローバル展開の加速
■統合によるイノベーションの強化
■新エネルギー事業の早期収益化
計画数値

情電・ディスプレイ部門の成長戦略

ディスプレイ用途に使用されるさまざまな光学系フィルム事業とカラーレジスト等の情報電子関連部材事業を統合し、マーケット情報と顧客ニーズを共有化することで市場へのアクセスを強化し、ニーズに合致する製品開発取り組みを加速化することで市場の技術革新にスピーディにシームレスに対応していきます。
これにより、材料・加工技術の組み合わせによる薄型化、有機EL市場の拡大に対応した製品開発、複合化・一体化による顧客の工程短縮やコストダウン等、お客さまのさまざまなご要望に対しソリューションを提供していきます。

液晶ディスプレイ構成例

高機能フィルム部門の成長戦略

統合したポリマー・化学品などの各事業と協奏することにより、製品開発力を強化し、新技術・新商品の早期戦力化を推進します。またパッケージ・ラベル・フィルムを中心とした既存事業においては、日米欧の拠点や海外ネットワークをフル活用するとともに、M&A・アライアンス等も積極的に推進することで、成長戦略を実現していきます。具体的には、欧米ポリエステルフィルム拠点を活用した食品バリア包装の日本の高付加価値製品の欧米展開や、成長する東南アジア市場に向けての食品包装材の事業拡大を検討しています。

高機能フィルム部門の成長戦略

新エネルギー部門の成長戦略

持続可能な社会の実現に貢献する事業群の早期事業化・収益化を推進し、次世代事業育成を図っていきます。リチウムイオン電池材料においては、高機能電解液添加剤や負極材の開発により、要求特性の高度化に対応していきます。
エネルギー変換デバイス部材においては、蛍光体新品種の早期市場投入やGaNの特性を生かした製品開発、セキュリティや医療診断用シンチレータ事業の拡大を進めていきます。

5つのフォーカス市場の一つである、
自動車・航空機(モビリティ)市場へ多彩なソリューションを提供

機能商品分野においては、「自動車・航空機(モビリティ)」「パッケージング・ラベル・フィルム」「IT・エレクトロニクス・ディスプレイ」「環境・エネルギー」「メディカル・フード・バイオ」の5つの市場にフォーカスして、成長を加速していきます。今回は5つの市場の中でも、グループのシナジーが特に期待できる自動車・航空機(モビリティ)市場における成長戦略について紹介します。

自動車市場は、今後中国を中心とした新興国市場での大きな成長が見込まれる一方、化石燃料への依存低下・CO2排出削減などの環境対応がさらに進み、電気自動車や燃料電池車の普及拡大、車体の軽量化による燃費向上等が進むと見込まれています。

MCHCグループではこのような市場環境に対応した製品を数多く取り扱っています。例えば軽量化材料としては、構造部材として使われる炭素繊維複合材や燃料タンクに使われるポリエチレン樹脂などがあります。

環境対応材料としては、排気ガス浄化装置用サポートマットとして使われるアルミナ繊維や、内外装材に使用されるバイオエンプラ、リチウムイオン電池向け材料、機能付加・強化材料としては内装表皮部材に使われる熱可塑性エラストマーなど多彩なソリューションを提供しています。これらの製品は、統合する前の3社がそれぞれ独自のルートで製品開発・販売を行ってきましたが、3社統合により関連する事業部門が密に連携することで、マーケティング情報の共有、事業間を超えた特色のある複合化製品の提案、販売ルート集約による顧客への一体化提案等、シナジーの加速を図ることが可能となります。

すでにエンジニアリングプラスチックのグローバルリーダーであるQuadrantグループの販路を使って、欧州の自動車メーカーへ炭素繊維複合材の提案をするなど効果も出てきています。また、高機能化学部門が保有するマトリックス樹脂・添加剤等と炭素繊維を組み合わせることで、成長マーケットに特色ある複合的な製品を提案すること等も検討しており、関連する事業部門が協奏しながら、最も有効な成長ドライバーを軸に成長を加速していきます。

5つのフォーカス市場の一つである、自動車・航空機(モビリティ)市場へ多彩なソリューションを提供
環境・社会課題へのソリューション

MYANMAR「プリウスPHV」のバックドアに炭素繊維材料(SMC)が採用

2017年2月に発売されたトヨタ自動車株式会社の新型「プリウスPHV」のバックドアの骨格に、炭素繊維材料であるSMC(SheetMoldingCompound)が採用されました。

当社が開発したSMCは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の中間基材の一種で、長さ数センチメートルにカットされた炭素繊維を樹脂中に分散させたシート状の材料です。他のCFRP材料と比較してプレス成形により2-5分程度の短時間で部材に加工可能で、複雑な形状の部材を成形することができるという特長があります。また、機械特性が均質に近いため、従来の部材設計ノウハウを生かしながら比較的容易に炭素繊維を利用して、高強度化を実現できるとともに、車体軽量化による燃費性能の向上を通じてCO2排出の削減に貢献しています。

環境・社会課題へのソリューション