三菱ケミカルホールディングスTHE KAITEKI COMPANY

分野別事業概況:ヘルスケア分野

グループの総合力とネットワークを生かして医薬品、診断製品、臨床検査、 健康支援サービス、創薬支援サービス、医薬原薬・中間体、製剤材料 などの事業を展開しています。

主要事業・製品

医薬品

2016年度売上収益

4,239億円

自己免疫疾患領域
自己免疫疾患領域
自己免疫疾患領域は、主力製品である「レミケード」(適応症:関節リウマチなどの炎症性自己免疫疾患)を通じて培った医療関係者との信頼関係をベースに、強い営業基盤を有している領域です。今後も「レミケード」の販売数量の増加と「シンポニー」(適応症:関節リウマチ等)で両剤のメリットを最大化し、当領域におけるシェアNo.1を堅持していきます。
「レミケード」 「シンポ二ー」 「イムセラ」
糖尿病・腎疾患領域
糖尿病・腎疾患領域
糖尿病・腎疾患領域は、「テネリア」および「カナグル」(適応症:2型糖尿病)のエビデンス獲得と販路拡大により、当領域におけるプレゼンスを確立していきます。
「テネリア」 「カナグル」
中枢神経系疾患領域
中枢神経系疾患領域
中枢神経系疾患領域は、抗うつ剤「レクサプロ」が、2015年11月に、社会不安障害への追加適応を取得しました。不安への効果を軸に、本剤のさらなる浸透を図り、その後の新薬上市に向けて、領域における販売基盤を強化していきます。
「レクサプロ」 「ラジカット」
ワクチン
ワクチン
ワクチンにおいては、2016年11月に、阪大微生物病研究会とワクチン製造合弁会社である株式会社BIKENの設立について基本合意し、本年9月の操業開始を予定しています。今後は生産面でも連携を深め、供給拡大が求められるワクチンの生産基盤を強化し、ワクチンのさらなる安定供給に貢献していきます。
インフルエンザワクチン「テトラビック」 水痘ワクチン

ライフサイエンス

2016年度売上収益

1,231億円

創薬支援・臨床検査事業
創薬支援・臨床検査事業
臨床検査の受託から検査業務支援まで、臨床検査分野において総合的なソリューションを提供することで疾病の治療、予防・早期発見に貢献しています。また、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)からアジア初、日本唯一の公認ドーピング検査機関として認められ、各種の国際スポーツ大会にも貢献しています。
臨床検査 診断薬、診断機器 創薬支援
カプセル・製剤機器事業
カプセル・製剤機器事業
高品質・高機能のハードカプセルの提供とともに、長年培ったカプセル製造技術のノウハウを活用した製剤関連機械の総合的なソリューションを提供しています。特に、世界で初めて実用化に成功した植物由来原料のHPMCカプセルが世界中で広く使用され、世界シェアNo.1となっています。
カプセル 製剤機器
セルフチェックサービス
セルフチェックサービス
"病気を治す"だけでなく"病気を防ぐ"ためのソリューション提供として、ドラッグストアで受けられる手軽な自己採血による血液検査サービス「じぶんからだクラブ」を展開し、皆さまの健康維持に貢献しています。
「じぶんからだクラブ」

SWOT分析

SWOT分析

ヘルスケア分野 APTSIS 20

方 針
医薬品事業のグローバルな成長
ICTを活用した健康医療事業、および再生医療事業 の推進と確立
主要戦略
■米国を中心とした海外医薬品事業の展開促進
■創薬力強化
■育薬・営業強化による新薬・重点製品の最大化
■ICTを活用した健康医療ビジネスの拡大
■再生医療ビジネスの拡大
■カプセル事業の収益向上とグローバル展開による事業拡大
計画数値

医薬品の成長戦略

2020年の目標に向け、未来を切り開く"4つの挑戦"として"パイプライン価値最大化""育薬・営業強化""米国事業展開""業務生産性改革"を掲げ、研究開発に5年間で4,000億円、米国事業展開にM&Aを含む2,000億円以上、製品導入等に1,000億円の戦略投資を実施し、事業基盤の構築とオープンシェアードビジネスによる製品ラインアップの構築をめざします。
中でも、国内医療環境の変化に対応するために、エリアマーケティングを強化、デジタルマーケティングも活用することにより収益の柱である国内営業を強化します。これにより、2020年度、国内売上収益3,000億円、新薬および重点品売上高比率75%をめざします。

国内売上収益(イメージ図)

ライフサイエンスの成長戦略

次世代ヘルスケアビジネスとして再生医療分野に進出し、「Muse細胞」を用いた再生医療製品の早期承認取得をめざします。「Muse細胞」は、2009年に東北大学の出澤真里教授らのグループにより発見され、骨髄や皮膚(真皮)などの体内にもともと存在し、体を構成するさまざまな細胞に分化できる幹細胞です。体内に「Muse細胞」が注入されると傷ついた臓器に集まり組織を修復します。
開発を進めているMuse細胞製剤には、

■点滴投与なので体への負担が少ない
■腫瘍を形成する可能性が低い
■一つのMuse細胞製剤で多くの疾患に適用可能

等のメリットがあります。現在、動物による効果や安全性を確認している段階で、2017年度中に急性心筋梗塞の患者さまを対象とした臨床試験を開始する計画です。

心筋梗塞に適応した場合の概略図

米国での事業展開により持続的成長基盤を構築
米国進出第一号製品「ラジカヴァ」承認で米国事業展開を加速

  • 1.目標数値(米国売上収益)

    2020年度目標事業規模

  • 2.市場動向/トレンド

    世界の医薬品市場は、約100兆円規模であり、そのうち米国は現在も、そして中長期的にも世界最大の医薬品市場であり続けると予測されています。また、新薬創出力においても米国は際立っており、田辺三菱製薬では、医薬品ビジネスの持続的成長を実現するために、米国展開の加速に向けた事業構造改革を推進しています。

    世界の医療品市場規模
  • 3.米国事業の成長戦略~米国事業の目標達成に向けて~

    2017年5月5日、米国食品医薬品局(FDA)より筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療剤「ラジカヴァ」の承認を取得し、8月に販売を開始しています。「ラジカヴァ」の販売を基礎に米国市場での自社展開を進めていきます。「ラジカヴァ」に続く製品として、神経疾患領域および自己免疫疾患領域での新たな製品を、M&Aや他社からの導入で獲得するとともに、自社品目や植物由来インフルエンザワクチンの開発を通じ、製品ラインアップを強化します。

    ※ 2017年7月、田辺三菱製薬はパーキンソン病等の製剤研究力を保有する NeuroDerm(イスラエル)と、同社の買収手続き 開始について合意しました。 同年10月に完全子会社化を予定しています。

    2,000億円以上の戦略投資を行い、2020年度米国売上収益800億円へ
    環境・社会課題へのソリューション

    「Searchlight Support」(サーチライト サポート)を創設

    米国において、「ラジカヴァ」を販売するMitsubishiTanabePharmaAmerica,Inc.は、「ラジカヴァ」を必要とされるすべての患者さんにお届けできるよう努めるとともに、「ラジカヴァ」を処方された患者さんを支援する「SearchlightSupport」(サーチライトサポート)を創設し、患者さんそれぞれに合わせた治療管理、保険償還サポート、24時間対応できる臨床看護師ホットラインサポートを含むプログラムを提供します。

    環境・社会課題へのソリューション