三菱ケミカルホールディングスTHE KAITEKI COMPANY

分野別事業概況:ヘルスケア分野

疾病治療にとどまらず、世界の人々が長く健康でいられる社会の実現に向けて、事業を発展させていきます。

主要事業・製品

ヘルスケア

2017年度売上収益

5,566億円


2017年度コア営業利益

812億円

医薬品

自己免疫疾患領域
自己免疫疾患領域
自己免疫疾患領域は、主力製品である「レミケード」(適応症:関節リウマチなどの炎症性自己免疫疾患)を通じて培った医療関係者との信頼関係をベースに、強い営業基盤を有している領域です。今後も「レミケード」の販売数量の増加と「シンポニー」(適応症:関節リウマチ等)で両剤のメリットを最大化し、当領域におけるシェアNo.1を堅持していきます。
「レミケード」 「シンポ二ー」 「イムセラ」
糖尿病・腎疾患領域
糖尿病・腎疾患領域
糖尿病・腎疾患領域では、田辺三菱製薬が創製した日本オリジンの2型糖尿病治療剤の「テネリア」錠、「カナグル」錠、「カナリア」配合錠でエビデンス獲得と販路拡大をめざし、当領域におけるプレゼンスを確立していきます。
※2017年7月承認取得、同年9月に発売
「テネリア」 「カナグル」 「カナリア」
中枢神経系疾患領域
中枢神経系疾患領域
中枢神経系疾患領域は、抗うつ剤「レクサプロ」が、2015年11月に、社会不安障害への追加適応を取得しました。不安への効果を軸に、本剤のさらなる浸透を図り、その後の新薬上市に向けて、領域における販売基盤を強化していきます。
「レクサプロ」 「ラジカット」
ワクチン
ワクチン
一般財団法人阪大微生物研究会とワクチン製造合弁会社、株式会社BIKENを設立し、2017年9月に操業を開始しました。2019年に水痘ワクチンの生産量を2-3倍に、ワクチン全体を2-3割増産する予定です。供給拡大が求められるワクチンの生産基盤を強化し、ワクチンのさらなる安定供給に貢献していきます。
インフルエンザワクチン 「テトラビック」 水痘ワクチン

ライフサイエンス

創薬支援・臨床検査事業
創薬ソリューション
医薬品の開発プロセスをサポートする治験事業と医薬原薬・中間体の製造および、世界で初めて実用化に成功した植物由来原料のHPMCカプセル等、高品質・高機能のハードカプセルや製造技術のノウハウを活用した製剤関連機械を提供しています。
臨床検査 診断薬・診断機器 カプセル事業 医療原薬、中間体
カプセル・製剤機器事業
健康・医療ICT
臨床検査の受託、診断薬と診断機器の販売、セルフチェックサービスの提供等を通じ、“病気を治す”だけでなく“病気を防ぐ”ためのソリューションを提供しています。
「じぶんからだクラブ」
セルフチェックサービス
次世代ヘルスケア
再生医療等の次世代医療事業を推進しています。東北大学の出澤真理教授らのグループにより発見されたMuse細胞を用いたMuse細胞製品で急性心筋梗塞を対象疾患とした探索的臨床試験を2018年1月に開始しました。Muse細胞製品の商業化に向け、細胞加工施設、LSII再生医療センター(仮称)の稼働を2019年1月に予定しています。
※写真は、細胞加工施設、LSII再生医療センター(仮称)
Muse細胞

SWOT分析

SWOT分析

APTSIS 20

方 針
医薬品事業のグローバルな成長
ICTを活用した健康医療事業、および再生医療事業 の推進と確立
主要戦略
■米国を中心とした海外医薬品事業の展開促進
■創薬力強化
■育薬・営業強化による新薬・重点製品の最大化
■ICTを活用した健康医療ビジネスの拡大
■再生医療ビジネスの拡大
■カプセル事業の収益向上とグローバル展開による事業拡大
計画数値

医薬品の成長戦略

当社グループの中で医薬品分野を担う田辺三菱製薬は、中期経営計画「Open Up the Future」で2020年度売上収益5,000億円、コア営業利益1,000億円を目標に掲げ、目標達成のための「4つの挑戦」を示しています。

国内売上収益(イメージ図)

米国事業展開のロードマップ

2017年8月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」を発売、10月にはNeuroDerm Ltd.を完全子会社化し、パーキンソン病を適応疾患とした開発品ND0612等を獲得しました。これら神経疾患領域での事業展開に加え、新しい技術を用いた季節性インフルエンザワクチンMT-2271を開発中で、中期経営計画期間中の承認取得をめざしています。

米国事業展開のロードマップ

ライフサイエンスの成長戦略

創薬ソリューション 製薬関連事業(医薬原薬・医薬中間体、カプセル等)と創薬支援事業(非臨床試験、治験)を結集するとともに、他機関とのアライアンスにより製薬会社への高付加価値のワンストップサービスを提供します。

健康・医療ICT 臨床検査から診断薬・診断機器、健康検診、さらには「じぶんからだクラブ」まで有機的に連動させ、ICTを活用することで成長事業を形成します。

次世代ヘルスケア 現在の技術では根治困難な疾患に対して、再生医療をはじめとした次世代医療の提供により、アンメットメディカルニーズの解消をめざします。2017年度には、急性心筋梗塞を適応としたMuse細胞製品の治験を開始。2018年度中に、別の適応症でも治験を開始する予定です。

ライフサイエンスの成長戦略
FOCUS

米国事業展開の第2ステップ(MT-2271)VLP(Virus Like Particle、ウイルス様粒子)ワクチン

VLPワクチンとは

 VLPはウイルスと同様の外部構造をもち、ワクチンとしての高い免疫獲得効果(有効性)が期待されます。田辺三菱製薬の子会社であるMedicago Inc.(カナダ・ケベック市)の製造技術は、遺伝子組み換え技術を使用しているため、製造開始に必要なものは流行株の遺伝子情報のみで、また一過性の遺伝子発現であるため、従来の鶏卵培養法と比べて大幅に短い期間でワクチンを製造することが望めます。
 Medicagoは植物由来のウイルス様粒子(VLP)製造技術を用いた新規ワクチンの研究開発で先端を走るバイオ医薬品会社であり、植物の細胞内にVLPを生成させ、効率的に抽出・精製する独自技術を有しています。2017年9月、季節性インフルエンザの予防をめざした植物由来VLPワクチンの第3相試験をカナダ、米国、欧州およびアジアを含む7か国で開始しました。米国の季節性インフルエンザワクチン市場は約2,400億円で、2019年度中の承認をめざしています。

FOCUS 成長戦略
一過性植物由来遺伝子発現システム

環境・社会課題へのソリューション

「2020年東京五輪・パラリンピック」を支える技術

生命科学インスティテュートの創薬ソリューション事業では、1985年から国際オリンピック委員会(IOC)の承認を受け、ドーピングの分析を行っています。世界反ドーピング機関(WADA)が認定する施設は日本では唯一。2020年東京五輪・パラリンピックでは、組織的な不正が明らかになって以降さらに厳しくなったWADAの基準に高度な技術で対応していきます。

環境・社会環境へのソリューション