三菱ケミカルホールディングス

THE KAITEKI COMPANY

分野別事業概況:素材分野

グループの素材分野の製品や技術は、さまざまな産業や社会を支えており、非枯渇資源を含めた原料多様化を進めつつ、常に時代のニーズに合わせた体制で事業を展開しています。

セグメント別事業内容

ケミカルズ

ナフサを出発原料とするエチレンやプロピレンなどの石化基礎原料や、合成繊維原料などの基礎化学品、およびコークスなどの炭素事業、産業ガス事業を展開しています。

ポリマーズ

独自のマーケティング力、製品開発力、および製造技術を活かし、高度かつ特殊なニーズにも対応した合成樹脂などを提供しています。

主要事業・製品

ケミカルズ 石化 売上高 約5,000億円
ケミカルズ 炭素 売上高 約1,800億円
ケミカルズ MMA・PMMA 売上高 約3,100億円
ケミカルズ 産業ガス 売上高 約6,400億円

機会とリスク

強み 成長機会 リスク
  • グローバルな供給体制を基盤としたグローバルマーケティング(MMA事業群、機能性樹脂※1、産業ガス)
  • MMA事業におけるコスト競争力と世界シェア1位のマーケットポジション、MMA関連製品の幅広い展開
  • 産業ガス事業とのシナジーによる事業機会の拡大
  • ナフサクラッカー構造改革、ユーティリティー構造改革、いち早いポリオレフィン生産最適化・高機能化
  • グローバルでの需要拡大に対応可能な事業ネットワーク(MMA事業群、機能性樹脂※1、産業ガス)
  • インド、中東、東欧、アフリカなど新興国での需要拡大
  • 汎用石化製品における、需給バランス、原料動向、製品市況の変化による大きな収益変動
  • テレフタル酸事業※2における、中国の新規参入と大増設による大幅な供給過剰
  • シェールガス(米国)や石炭ベース(中国)などの安価な原料からつくられる製品との競合
  • 国内石化製品需要の縮小継続、余剰生産能力を抱えた中国製品が市場に与える影響
  • ※1 機能性樹脂は2017年4月より機能商品分野の高機能ポリマーへ移管予定
  • ※2 インド・中国事業の株式譲渡を決定(2016年7月)

2015年度 セグメント実績

APTSIS 15 Step2 レビューと今後の見通し

ケミカルズは大陽日酸の連結子会社化効果等により、APTSIS 15の営業利益目標に対し+123億円となりました。
ポリマーズはポリオレフィンなどにおいて製品と原料の価格差が改善したことや、固定費削減等の効果もあり、APTSIS 15の営業利益目標に対し+83億円となりました。
当セグメントを取り巻く事業環境は、国内石化製品需要の縮小や不安定な製品市況など厳しい事業環境の継続が見込まれることから、より一層のコスト競争力の強化やグローバル展開の加速を進めてまいります。

成長戦略

事業ポートフォリオ(事業ユニット別)

計画数値 APTSIS 20 5カ年計画(日本基準)

APTSIS 20 アクションプラン

■ 石化

  • 2016年の水島エチレンセンター統合によりクラッカー構造改革に目途
  • 徹底的なコストダウンを継続
  • 製品の高機能化を推進し、高付加価値製品の比率UP
  • テレフタル酸事業の抜本的改革(インド・中国事業の株式譲渡を決定 2016年7月)

■ 炭素

  • 計画的にコークス炉を補修し、海外鉄鋼メーカーへの販売を確保
  • 高純度グラファイト、カ―ボンブラックにおける高機能製品の開発・拡販を推進

■ MMA

  • サウジ合弁新社の垂直立ち上げ(2017年稼働予定)
  • 生産体制最適化による競争力・安定的高収益性確保
  • 高機能商品群の拡充による新規分野開拓、新規用途創出

■ 産業ガス

  • 国内の安定的な収益基盤維持を目的に構造改革を実施
  • 生産体制最適化による競争力・安定的高収益性確保
  • グローバル規模でM&Aを推進し、経営資源を戦略的に海外市場に投入を確保

FOCUS MMA・PMMA

重点施策 モノマーの圧倒的な競争力とポリマーの差異化・高機能化により一貫チェーンで安定的な収益に貢献する

三菱レイヨンは生産拠点と販売網をグローバルに配置し、約40%の世界生産能力シェアをもつMMAのグローバルNo.1サプライヤーとして、MMAモノマーを出発点にポリマーや加工製品、そして汎用品から高機能品に至る幅広いバリューチェーンと高いコスト競争力により強固なビジネスモデルを構築しています。

MMAは、アクリル樹脂(MMAポリマー)をはじめ高機能塗料、樹脂改質剤などの原料として使用され、産業や社会の発展に広く貢献している素材です。主な用途であるアクリル樹脂は、その優れた透明性と耐候性などの特性によりコンビニエンスストアなどの看板、照明、自動車ランプのほか、家電製品の透明部分やサニタリー、水族館の水槽など様々な用途に活用されており、将来も需要の拡大が見込まれています。

三菱レイヨンが顧客に提供する価値は「成長戦略を支える力」です。ボーダレス化とともに工場、生産拠点の立地はグローバルな視点から選択が行われています。欧・米・アジアのどの地域においても顧客が必要とする場所に製品とサービスを供給することで、顧客の成長戦略を支えていきます。そして、もう一つユニークな価値はワンストップショップ的にMMA関連製品を供給できることです。MMAモノマーを出発点とするポリマーやその加工品、すなわち成形材料、樹脂板、樹脂改良剤、樹脂フィルム、コーティング材料から光ファイバーやロッドレンズといった幅広い製品ラインを活かし、顧客ニーズに対して技術力を背景にした高い品質ときめ細やかなカスタマイズ力でソリューションを提案しています。

MMA事業競争力の一層の向上に向けて、サウジアラビアで世界最大規模となる新エチレン法を用いた年産25万トンのMMA工場をSaudi Basic Industries Corporationと共同で建設中であり、北米でもシェールガスを原料とした同製法による新プラント建設の検討を行うなど、モノマーからポリマーまでのMMA事業群の拡大戦略を着実に遂行し、収益性向上に貢献していきます。

※2008年に世界で初めて工業化。メタノール・エチレンなど汎用化学品を原料とし、設備の大型化が容易で既存の製法に比べ コスト優位になる可能性の高い製法

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