三菱ケミカルホールディングス社長 越智 仁 2018年年頭挨拶 (要旨)

2018/01/04 その他

株式会社三菱ケミカルホールディングス


【2017年の振返りと今後の見通し】
 2017年は世界経済が安定して成長を続け、様々な市場が拡大を続けたことを背景に、幅広く市場に素材を提供する化学産業においても、大きな成長と高い収益を達成することができた。2018年の世界経済は、現状の基調が大きく変わらなければ、2017年と同様に安定した成長を続けていくものと予想される。
しかしながら、これまでの国際協調を基軸としたグローバルな経済連携の動きは、今後、二国間交渉を軸とした閉鎖的な方向に向かう懸念が生じている。一方で、科学技術のめざましい進歩により新たな価値が創造され、市場や人々の暮らしが抜本的に、かつ不可逆的に変化することが予想されており、この変化の波に乗り遅れれば、持続的な成長は成し得ないといった恐れも生じている。この変化は、私たちが注力するマーケットにおいて加速度的に生じるのは疑うべくもなく、見方を変えれば、新たなニーズが次々と生じ、5年後、7年後には欧米や日本といった先進国を中心に、これまでにない新たな市場が続々と形成されていく可能性とチャンスが待ち受けているとも言える。
 
【グループで大きな成長獲得へ】
 2018年はグループで大きく成長していくチャンスの年である。三菱ケミカルは2025年の市場を見据えた更なる成長拡大とポートフォリオ改革によって。田辺三菱製薬は米国事業展開と新薬、新規分野の積極的開拓によって。大陽日酸は米国・アジアをはじめとする事業基盤の拡大によって。生命科学インスティテュートは健康・医療ICTビジネスと再生医療など新たな事業機会と成長分野の開拓によって、成長を獲得していく。
 
【2018年は事業基盤を強化し「さらなる変革の実行と成長の獲得」を果たしていく年
 2018年は経済の安定が見込まれる中、事業基盤を強化する絶好の年である。成長を確実に掴みとるため、以下の基盤強化に取り組んでいきたい。
  • ①健康経営による人材の育成と活用:私たち一人ひとりが情熱をもって仕事に取り組み、充実感、満足感が得られるよう、そして、当社の働き方改革が素晴らしいものだと実感を持って受け止められるよう、経営層、職場、従業員一人ひとりが三位一体となって取り組んでいきたい。
  • ②「真のダイバーシティー」の確立:性別、国籍等を問わず、すべての人が一体となれる職場環境を作り上げ、またそれを支えるために人事システムの改革を行いたい。
  • ③ITシステムの高度化とデジタルトランスフォーメーションの推進:IT技術の利活用を進め、業務の高度化、自動化、生産システムのさらなる効率化を達成し、次世代の業務システムを作り上げていきたい。
 
 私たちのKAITEKI経営は、安全・安定生産、コンプライアンスの遵守、世の中のニーズに迅速に応えるソリューションの創出を通して、多様なステークホルダーの信頼を得る源泉となってきた。これからも力強くKAITEKI経営を推進し、「真にグローバルなTHE KAITEKI COMPANY」を築き上げていきたい。


[本件に関するお問い合わせ先]
株式会社三菱ケミカルホールディングス 広報・IR室
TEL 03-6748-7140


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