コンプライアンス

当社グループは、「コンプライアンス」という言葉を“法令遵守”にとどまらず、企業倫理や社会の一般的ルールの遵守までを含めたより広い意味で捉えています。そして、社会からの信頼に応える企業であり続けるために、コンプライアンスを経営上の最重要課題の一つと位置づけ、コンプライアンス文化の醸成のための取り組みを行っています。

コンプライアンス推進体制

当社の取締役会が選任したコンプライアンス推進統括執行役(CCO)が推進の責任者となり、内部統制推進本部がコンプライアンス推進担当部署としてCCOを補佐しています。
当社では、コンプライアンス推進をグローバル一体で運営するため、グローバル・コンプライアンス推進規程を制定するとともに、全世界を5つの地域に分けた上で、各地域におけるコンプライアンス推進活動の標準化と品質向上をめざし、「グローバル・コンプライアンス推進プログラム」を策定しています。各地域では、このプログラムに基づいて、研修や意識調査等のグローバル共通施策を実施するほか、各地域の文化・特性に合わせた推進活動を実施します。実施した活動については、内容を検証し、コンプライアンス推進のPDCAサイクルを強化します。これらのコンプライアンス推進活動については、執行役が参画するコンプライアンス推進会議において審議・報告がなされます。
また、コンプライアンス違反の発生が予見され、または発生した場合には、当該事案は各地域のコンプライアンス推進担当部署を経由してCCOに報告がなされます。そして、当該発生部門およびコンプライアンス推進担当部署等は、当該事案に対して、適切に予防措置または是正措置と再発防止策を講じます。

コンプライアンス体制図:「MCHC取締役会」は事業会社に対し、各社CCOへの指導・要請を実施。各社CCOからの報告を受ける。それぞれの事業会社内には、「取締役会」「コンプライアンス推進統括執行役」「コンプライアンス推進委員会(委員長:コンプライアンス推進統括執行役)」「コンプライアンス推進体制」がある。「取締役会」は「コンプライアンス推進統括執行役」の選任を行い、報告を受け、「コンプライアンス推進体制」を指揮・監督、報告を受ける。「コンプライアンス推進統括執行役」は「コンプライアンス推進委員会(委員長:コンプライアンス推進統括執行役)」を主宰し、提言・勧告を受ける。また、「MCHC取締役会」は「MCHCグループ・コンプライアンス推進統括執行役(グループ・チーフ・コンプライアンス・オフィサー:グループCCO)」を選任し、報告を受ける。「MCHCグループ・コンプライアンス推進統括執行役(グループ・チーフ・コンプライアンス・オフィサー:グループCCO)」は「執行役会議」に報告を実施し、提言・勧告を受け、「MCHCグループ・コンプライアンス推進体制」を指揮・監督、報告を受ける。

[グローバル・コンプライアンス推進プログラム]

コンプライアンス推進プログラム

公正な事業慣行に関する取り組み

2014年に「MCGグループ・グローバル贈賄防止ポリシー」および「MCGグループ・グローバル独占禁止法遵守ポリシー」を制定し、また、贈賄防止に関して、「MCGグループ・グローバル贈賄防止ポリシー」を補足するガイドラインを2015年には中国で策定し、2016年度は、アジアで策定。
当社グループは今後もグローバルな視点で贈賄防止および独占禁止法はもちろんのこと、各国の関連法令等の遵守に取り組んでいきます。

コンプライアンス違反等の開示

当社グループでは、開示すべきコンプライアンス違反などについては、Webサイトに、ニュースリリースとして適宜開示しています。

内部通報制度

当社グループでは、各地域において、それぞれのコンプライアンス推進担当部署または社外の弁護士・専門機関を窓口とする内部通報制度を管理・運用しています。2022年度は、グローバル全体で334件の通報が寄せられ、その内訳は下図の通りでした。これらの通報についてはコンプライアンス推進担当部署が対応し、問題を確認した場合はCCOの指揮のもと、規則に則り早期の対応と是正を図っています。また、コンプライアンス研修の徹底などを通じて再発防止に努めています。

「内容」円グラフ:「職場環境」半数以上、「処遇・人事」10%程度、「法令・規制」20%弱、「その他」20%弱。「通報窓口」円グラフ:「社外弁護士」全体の4分の1弱、「社内コンプライアンス部門」全体の4分の3強

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