~競技用義足を通じて、チャレンジすることの大切さを知る~
愛知と埼玉の小学校で体験型授業を開催しました

2023/01/10

三菱ケミカルグループ(以下、当社グループ)は、競技用義足の体験型授業「ミツケるミらい KAITEKIパラスポーツチャレンヂ」を開催しました。
 
この取り組みは、パラ陸上男子走り幅跳び(義足T63)のアジア記録保持者である山本 篤 選手をお招きし、小学生の皆さんに、パラスポーツやそれを支える義足の技術・素材について理解を深めてもらうとともに、パラアスリートが体現してきた困難を乗り越える強さ、目標に向かって努力することの大切さを知っていただく体験型授業です。2021年に神戸市の小学校で開催し、今回の2校で計3回の開催となります。
 
当社グループは、パラアスリートと連携し、義足ブレードに使用される炭素繊維を製造する三菱ケミカル㈱、その成形加工を手掛ける㈱チャレンヂといったグループ全体で競技用義足を開発しており、山本選手の東京2020パラリンピックでのアジア記録樹立の際に着用されるなど、一定の成果を挙げています。
 
■2022年11月 愛知県豊橋市立牛川小学校
6 年生85名の皆さんに授業を行いました。小学校に近接する三菱ケミカル㈱愛知事業所で製造している炭素繊維についての説明の後、山本選手が事故で片足を失い、競技用義足との出会いで人生が変わったという体験談、また義足の機能や装着方法の紹介を行いました。山本選手が義足を着けて走るスピードや、ジャンプして体育館の高い舞台を駆け上がる様子に、皆さんからも驚きの声が上がりました。その後、実際に一人ひとりが体験用の義足を着けて歩行やジャンプを行いました。


義足体験の様子

皆さん、山本選手のお話を熱心に聞いていました。
 
■2022年12月 埼玉県狭山市立広瀬小学校
5年生80名が参加しました。普段の授業とは違う雰囲気に、初めは緊張気味の皆さんでしたが、山本選手から義足の使い方や歩き方を優しく教えてもらい、少しずつ緊張がほぐれていきました。小学生の皆さんの後は、担任の先生も義足歩行に挑戦、応援の大歓声が送られました。また、同じ狭山市に義足ブレードの成型を行っている㈱チャレンヂがあることを知っていただく良い機会となりました。


山本選手から直接指導

質問コーナーではたくさんの手が挙がりました。
 
両校の皆さんからは、「義足で歩くのは、初めは怖かったけれど、ふわふわした感じがして面白かった」「これからは、苦手なことも頑張りたいと思った」といった声が聞かれました。
 
山本選手は、スポーツや英語の勉強など、何にでもチャレンジすることの大切さ、そしてその中から好きなことを見つけて人生を充実させることの素晴らしさをお話しされていました。
 
当社グループは、今後も、より多くの方が健やかに過ごすことのできる社会構築をめざしていきます。
 
 ※参加者の皆さんには、写真使用の許可をいただいています。

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