研究開発の実績

三菱ケミカルグループの近年の研究開発活動の実績をご紹介します。

  • 2017年4月1日付で、三菱化学株式会社、三菱樹脂株式会社、三菱レイヨン株式会社を統合し、三菱ケミカル株式会社が発足いたしました。本コンテンツ内には旧社名などの情報が含まれております。

2019年度実績

機能商品分野

  • 2019年10月、三菱ケミカルがエータムスリーディー社(オランダ)と共同で、同社の光造形3Dプリンターで造形可能な紫外線硬化樹脂「ダイヤビーム」を開発
  • 2020年3月、三菱ケミカル・クリンスイがハイグレードな浄水能力とキッチン空間に溶け込むデザイン性を両立させたビルドインタイプのアルカリイオン整水器「クリンスイAL800」を発売

素材分野

  • 2019年8月、大陽日酸が炭素繊維製造プロセスなどで発生する、シアン化水素、アンモニアなどの有毒ガスを含む排ガスに対して、酸素富化燃焼を利用した二段燃焼を用いることで、窒素酸化物の生成を抑制しながら省エネルギーを達成する排ガス除害装置「Innova-FLASH」を開発
  • 2019年10月、大陽日酸が超音速の酸素ジェットで省エネルギーを達成する「SCOPE-Jet」に、高温酸素を組合わせてさらに高機能化した、「SCOPE-Jet OxHeat」を開発
  • 2020年1月、大陽日酸が次世代パワーデバイスの接合材として高強度かつ高信頼を実現できる銅ナノ粒子を用いたシート状の接合材の開発に成功

ヘルスケア分野

  • 2019年7月、田辺三菱製薬が筋萎縮性側索硬化症の適応症について、中国で承認を取得
  • 2019年7月、田辺三菱製薬が統合失調症治療剤「カリプラジン」について、シンガポール及びタイで統合失調症の適応症で製造販売承認を取得
  • 2019年8月、田辺三菱製薬がレボドパ/カルビドパ持続皮下注製剤「ND0612」について、パーキンソン病を対象としたグローバル第3相臨床試験を米国で開始

2018年度実績

機能商品分野

  • 2018年5月、三菱ケミカルがバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」について、耐薬品性や長期耐久性などの環境信頼性を大幅に向上させた新グレードを開発
  • 2018年10月、三菱ケミカルがアルミ樹脂複合版「ALPOLIC/fr」について、難燃性を高めた内装材向けの新グレード「ALPOLIC/fr INNER LIGHT」を発売

素材分野

  • 2018年8月、大陽日酸が自励振動現象を応用し、広い範囲を効率よく均一加熱できる酸素バーナー「SCOPE-Jet Swing」を開発
  • 2019年1月、大陽日酸がフィルム基材へ印刷・焼成することで導電配線を形成できる銅ナノ粒子を用いた導電性ペーストを開発
  • 2019年3月、大陽日酸が凍結バッグ収納に対応した細胞全自動凍結保存システム「クライオライブラリーアドバンス」を開発

ヘルスケア分野

  • 2018年6月、田辺三菱製薬が抗真菌剤「ジュブリア」の爪白癬について、台湾で承認を取得
  • 2018年7月、田辺三菱製薬がMT-7117の赤芽球性プロトポルフィリン症について、第2相臨床試験を米国で開始
  • 2018年9月、田辺三菱製薬がMT-2271の高齢者における季節性インフルエンザの予防について、第3相臨床試験を米国、欧州、カナダ他で開始
  • 2019年2月、田辺三菱製薬が免疫抑制剤「アザニン」の自己免疫性肝炎について、日本で承認を取得

2017年度実績

機能商品分野

  • 2017年8月、三菱ケミカルが接着性樹脂「モディック」について、ポリプロピレンとポリ塩化ビニルを接着することができる新グレードを開発
  • 2017年12月、三菱ケミカルがバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」について、マツダ㈱と共同で、自動車の大型外装意匠部品にも適用可能な新グレードを開発
  • 2017年12月、三菱ケミカル・クリンスイが、IoTを活用して専用アプリに浄水使用残量やカートリッジ交換予想日などの情報を表示できる「クリンスイCS801i」の販売を開始

素材分野

  • 2017年7月、大陽日酸が自励振動現象を応用し、温度分布を均一にコントロールする酸素富化燃焼バーナー「Innova-Jet Swing」を開発
  • 2017年11月、大陽日酸が東邦化成㈱と共同で、フッ素樹脂に安定的な導電性と優れた耐薬品性・クリーン性を付与した「トーフロンPCTFE(帯電防止・導電性グレード)」を開発
  • 2017年12月、大陽日酸が、小型の生体試料搬送容器である「CryoHandy」を開発し、販売を開始

ヘルスケア分野

  • 2017年5月、田辺三菱製薬が「レミケード」のクローン病における用法・用量の変更(投与間隔の短縮)について、日本で承認を取得
  • 2017年8月、田辺三菱製薬がMT-5199の遅発性ジスキネジアについて、第2/3相臨床試験を日本で開始
  • 2017年11月、田辺三菱製薬がMT-6548の腎性貧血について、第3相臨床試験を日本で開始
  • 2018年2月、田辺三菱製薬が「バリキサ」の小児・臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制について日本で申請

2016年度実績

機能商品分野

  • 2016年10月、三菱樹脂が酸化分解力と親水性によって太陽光と雨水で汚れを分解して洗い流すセルフクリーニング効果のあるアルミ樹脂複合板「ALPOLIC/fr 光触媒コート」を発売
  • 2017年2月、三菱化学が京都大学と、セルロースナノファイバー(CNF)について、両者が保有する特許の外部へのライセンスを推進するプログラムを開始

素材分野

  • 2016年10月、大陽日酸が大阪大学と共同で、Nox(窒素酸化物)の発生量を抑制するとともに、火炎の伝達強化を達成するアンモニア燃焼技術を開発
  • 2017年2月、大陽日酸が120℃で燃焼可能な低温焼成タイプの高純度銅ナノ粒子を開発
  • 2017年2月、三菱化学が医療用チューブ向けにスチレン系熱可塑性エラストマーの新グレードを発売

ヘルスケア分野

  • 2016年5月、田辺三菱製薬が、「レミケード」の乾癬の用法・用量(増量及び投与間隔の短縮)について日本で承認を取得
  • 2016年8月、田辺三菱製薬が、「バリキサ」の臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制について日本で承認を取得

2015年度実績

機能商品分野

  • 2015年7月、三菱樹脂が(株)グリーンイノベーションと共同で、甘草の国内での栽培技術を確立
  • 2015年8月、三菱化学が有機薄膜太陽電池を用いたシースルー発電フィルムを開発し、市場開拓を開始
  • 2015年10月、三菱レイヨンがアクリル繊維を使用した「ボンネル」について、保温性、軽量感に優れたダウンライクの詰め綿「パフウォーム」を開発し、販売開始
  • 2015年11月、三菱樹脂が医薬向け錠剤・カプセル包装用防湿シートの新シリーズ2品を開発し、販売開始

素材分野

  • 三菱レイヨンが、アクリル樹脂シート「アクリライト」について、難燃性を更に向上させた新グレードを開発
  • 2015年6月、三菱化学が植物由来のイソソルバイドを原料とした高機能透明バイオエンプラ「DURABIO」について、スズキ㈱と共同で、従来よりも軽量で、耐衝撃性・耐熱性を高めた新グレードを開発
  • 2015年10月、大陽日酸が幹細胞評価基盤技術研究組合の委託事業プロジェクトにおいて、生体試料の温度履歴情報統合管理システムを開発

ヘルスケア分野

  • 田辺三菱製薬が、「ラジカット」の筋萎縮性側索硬化症(ALS)への適用について、日本(2015年6月)及び韓国(2015年12月)において、それぞれ承認を取得
  • 2015年12月、田辺三菱製薬が「レミケード」の腸管型・神経型・血管型ベーチェット病及び川崎病の急性期の効能・効果の承認を取得
  • 2015年12月、田辺三菱製薬がアケビア社との間で、慢性腎臓病に伴う経口貧血治療剤「バダデュスタット」に関する日本及びアジア(中国を除く)における独占的開発・販売権に係る協業契約を締結

2014年度実績

機能商品分野

  • 2014年9月、三菱レイヨンが省スペース、省エネルギー及び高洗浄性を実現した排水処理向けの新規中空糸膜エレメント/モジュールを開発し、販売開始
  • 2014年11月、アストロが温度の上昇を抑える機能に加えて、安全性を高めた素材を使用した人工芝「アストロガーデンCEGシリーズ」を開発し、販売開始
  • 2015年1月、三菱樹脂が高い酸素バリア性及び水蒸気バリア性を持ち、かつレトルト食品包装に対応したフィルム「テックバリアLS」を開発
  • 2015年2月、三菱レイヨンがPAN系中弾性グレード炭素繊維について、世界で初めて民間航空機のエンジンの構造案内翼の部材としての発注を受ける

素材分野

  • 2015年1月、大陽日酸が、酸素燃焼による金属ナノ粒子の合成技術に基づき、低温で焼結可能な高純度銅ナノ粒子の開発に成功
  • 2015年1月、三菱化学が植物由来のイソソルバイドを原料とした高機能透明バイオエンプラ「DURABIO」について、マツダ(株)と共同で自動車の外装意匠部品にも無塗装で使用可能な新グレードを開発
  • 2015年3月、三菱化学が世界で初めて植物由来の新規高機能ポリオールを開発

ヘルスケア分野

  • 2014年8月、田辺三菱製薬が季節性インフルエンザワクチン(植物由来VLPワクチン)について、フェーズ2試験を米国及びカナダで開始
  • 2014年9月、MT-2412(テネリグリプチンとカナグリフロジンの合剤/2型糖尿病)について、フェーズ3試験を国内で開始

2013年度実績

機能商品分野

  • 2013年2月、三菱樹脂インフラテックが炭素繊維シートを用いた柱や梁への新たな補強工法の開発
  • 2013年5月、三菱レイヨン・テキスタイルが芯鞘構造素材「キスト」を開発
  • 2013年6月、三菱化学が蒸留工程の50%以上の省エネ化が可能な無機分離膜を開発
  • 2013年7月、三菱樹脂インフラテックが可搬式特殊堤防「ダイヤレビー」を開発
  • 2013年9月、三菱樹脂インフラテックが次世代蓄熱フローリングシステムを共同開発
  • 2013年10月、三菱化学が塗布型有機太陽電池(OPV)生産技術確立
  • 2014年1月、三菱レイヨンが高性能中弾性炭素繊維「パイロフィル」MR70を開発
  • 2014年1月、三菱レイヨンが自動車用複合構造ホイールを開発
  • 2014年2月、三菱化学が有機薄膜トランジスタで世界最高レベルの電荷移動度を達成

素材分野

  • 2013年5月、MRC・デュポンが人工大理石「バイオサーフェス」を開発
  • 2013年12月、三菱化学が植物油からカーボンブラックを高収率で量産する技術を確立

ヘルスケア分野

  • 2013年5月、田辺三菱製薬が2型糖尿病治療剤SGLT2阻害剤カナグリフロジンの国内製造販売承認申請
  • 2014年2月、田辺三菱製薬が新規アルツハイマー型認知症治療剤MT-4666の国際共同第3相試験を開始

2012年度実績

機能商品分野

  • 2012年6月、三菱化学が塗布成膜プロセスによる有機EL照明で実用レベルの長寿命化と効率化を達成
  • 2012年7月、三菱レイヨンが処理水と活性汚泥をろ過して分離させ、下水や工場排水の浄化を行う中空糸膜「ステラポアー」の新商品を開発
  • 2012年9月、三菱化学が塗布型有機薄膜太陽電池の開発において、有機薄膜シングルセルとしては、世界最高の光電変換効率11.7%を達成
  • 2012年10月、三菱化学が明るさと電力効率を一層向上させた調色・調光型の有機EL照明パネルを開発し、三菱化学メディアを通じて販売を開始
  • 2013年1月、三菱樹脂がサンレイ工機(株)と共同して、フィルムや紙等の製造ラインで使用され、優れた安定回転性能により生産効率の大幅な向上に寄与する世界最長クラス幅の産業用カーボンロールを開発
  • 2013年2月、三菱樹脂が排気ガスに含まれる窒素酸化物NOxを尿素により還元・無害化する尿素SCRシステム向けゼオライト触媒を開発

素材分野

  • 2013年3月、三菱化学が王子ホールディングス(株)と共同研究をしているセルロースナノファイバーについて透明連続シート化に成功、サンプルの製造および供給開始を決定

ヘルスケア分野

  • 2012年6月、田辺三菱製薬が「テネリア」の2型糖尿病に対する効能について、国内での製造販売承認を取得
  • 2013年3月、田辺三菱製薬が創製し、ヤンセン・ファーマシューティカルズ社に導出した2型糖尿病治療薬TA-7284が米国で製造販売承認を取得
  • 2013年1月、田辺三菱製薬が「ビンドレン」MCI-196 の高リン血症に対する効能について欧州での製造販売承認を取得
  • 2013年2月、三菱化学メディエンスがドーピング検査における検体分析法として液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC-MS/MS法)によるヒト尿中dhEPO(ダルベポエチンアルファ)の高感度分析法を開発

2011年度実績

機能商品分野

  • 2011年5月、三菱化学が、パイオニア(株)と共同で開発している塗布型の有機ELについて、世界最高水準の発光効率52ルーメン/ワットと輝度半減寿命2万時間を達成
  • 2011年6月、三菱化学が、塗布型有機薄膜太陽電池として世界最高となる光電変換効率10.1%を達成(2012年5月時点では11%)
  • 三菱化学が、白色LED等に使用される窒化ガリウム基板の低コストでの量産に向け、水島事業所に大型実証設備を設置
  • 2011年7月、三菱樹脂が白鶴酒造(株)と共同で、業界初となる清酒用ハイバリアPETボトルを商品化
  • 2011年7月、三菱レイヨン及び三菱レイヨン・テキスタイルが、ミズノ(株)と共同で遮熱ポリエステル繊維素材を開発し、共同販売を開始
  • 2011年11月、MKVドリーム(現三菱樹脂アグリドリーム)が中国江蘇省の農業協同組合と共同で、太陽光利用型植物工場の中国における実証試験を開始
  • 2011年11月、三菱樹脂がユニオン産業(株)と共同で、三菱樹脂が開発したゼオライト系水蒸気吸着材「AQSOA」を用い、節電・省エネルギー性能に優れた小型の吸着式冷凍機を開発し、2012年1月より共同販売を開始
  • 2011年12月、三菱樹脂が、コスト競争力に優れた高耐熱のリチウムイオン二次電池用セパレータを開発

素材分野

  • 2012年2月、三菱化学が、黒埼事業所において、植物由来のプラスチックであるイソソルバイドポリマーの量産設備の建設(既存設備の改造)を開始
  • 三菱レイヨン及びその子会社であるルーサイト・インターナショナル・グループ社が、2011年11月、バイオマス資源を原料とするサステイナブルMMA(メタクリル酸メチル)モノマー製造技術の開発に着手

ヘルスケア分野

  • 2011年5月、田辺三菱製薬が、選択的β1遮断剤「メインテート」について、慢性心不全の効能追加について、日本国内での承認を取得し、同年6月に販売を開始
  • 2011年6月、三菱化学メディエンスが心筋梗塞の診断指標であるトロポニンIの測定試薬「パスファーストcTnI」について、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を取得
  • 2011年8月、田辺三菱製薬が、「レミケード」のクローン病における用法・用量の一部変更について、日本国内での承認を取得
  • 2011年8月、田辺三菱製薬が、2型糖尿病治療薬として開発を進めているMP-513(テネリグリプチン)について、日本国内での製造販売承認を申請
  • 2011年8月、田辺三菱製薬が、高リン血症治療薬として開発を進めているMCI-196(コレスチラン)について、欧州での製造販売承認を申請
  • 2011年9月、田辺三菱製薬が、経口の多発性硬化症治療剤「イムセラ」及びC型慢性肝炎治療薬「テラビック」の日本国内の製造販売承認を取得し、同年11月に販売を開始

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