産業構造や事業環境が劇的に変化する中で、
当社グループがステークホルダーの皆さまとともに成長し続けていくために、
何をしていくべきでしょうか。
社会の潮流や技術進化の動向を見据えて、
当社は、2050年のめざすべき社会とグループのありたい姿を想定しました。
そして、そこからバックキャストして2030年のあるべき企業像と
成長の道筋を明確にした「KAITEKI Vision 30(KV30)」を策定しました。
このKV30を次期中期経営計画に織り込み、2030年のめざす姿を実現していきます。
KAITEKI Vision 30
ステートメント映像
私たちが描く未来、そして、2030年に
三菱ケミカルホールディングスグループが
めざす姿を映像でご覧ください。
2050年のありたい姿から
バックキャストし、
2030年のめざす姿を描く

KAITEKI Vision 30 の全体像
2050年
- めざすべき社会最適化された循環型社会
Sustainable Well-being - 企業像社会課題に対する継続的な
ソリューションの提供
長期的な視点で見た社会環境の変化
- グローバル化と多極化
- デジタル化
- ソーシャル化
バックキャスト
2030年KAITEKI Vision 30< Innovation & Solutions >
地球
- 気候変動対応と資源・エネルギーの効率性向上
- 温室効果ガス(GHG)削減
- LCA*を通した炭素マネジメント
- CO2の利活用技術の確立 等
- 温室効果ガス(GHG)削減
※ LCA(ライフサイクルアナリシス):製品・サービスのライフサイクル全体を通じて、環境負荷を定量的に評価する手法
社会
- 最適なサーキュラーエコノミーの推進
- 健康でいきいきと暮らせる社会の実現への貢献
- ビジネスモデル変革やデジタル技術の活用による社会課題の解決
人
- 創造性と生産性の向上、「働きがい」の充実
- 多様性・専門性・流動性を包含する人事制度
- グローバルに各地域のニーズを取り込み成長を加速する組織


への反映
現在
環境・社会課題
- 気候変動の増大
- 水資源の汚染、不足
- 海洋プラスチック汚染
- 人口増加と高齢化の進展
- グローバル化と格差拡大
- 保護主義の台頭(ポピュリズムと貿易戦争)
- 地域経済圏の拡大
- 医療費の増大
- 感染症拡大による価値観の変容
規制強化の潮流
- パリ協定:今世紀後半の早期にGHG実質
ゼロ排出 - 各国における自動車燃費規制強化
- 2030年欧州サーキュラーエコノミー目標
:包装廃棄物リサイクル75%
- 2018年海洋プラスチック憲章発表(G7)
- 炭素税導入拡大の傾向
- 人権に関するソフトローの強化 等
当社グループが描く“未来”
2030年を通過点として改革を推進
当社グループは、社会課題の解決に貢献するソリューションを提供することで、自らの持続的成長を実現しながら、
2050年には現在ある課題の多くが解決されている社会をめざします。
KV30の「2030年にめざす姿」をゴールではなく、
長期的視点で推進していく改革の通過点と位置付け、「2050年にめざすべき社会」を実現していきます。
2050年ってどんな未来?
データとデジタル技術がインフラとして
活用され、バイオ技術が発達し、現在の社会課題が
すべて解決された社会を
「2050年にめざすべき社会」と想定しています。
- GHGインパクト
ニュートラルな新・炭素社会 - 資源循環型
社会 - 持続可能な
システムを備えた食糧・水の
リスクから
解放された社会 - 健康で
いきいきと
暮らせる社会 - 通信・エネルギー
システムが
スマート化された持続可能な
都市 - 個の多様性が
活かされる
社会
バックキャスト
2030年の当社グループ
がめざす姿
持続可能な未来に向けて
社会課題の解決を
グローバルに主導する
ソリューションプロバイダー
- 社会課題の解決を事業機会として成長を加速し、高企業価値を実現
- イノベーティブなR&D体制を確立し、社会課題に対して継続的にソリューションを提供
- サステナビリティ マネジメント強化による環境インパクトニュートラル実現に向けた基盤を構築
- 人材の多様性・専門性・流動性を包含する許容力の大きな人事制度を確立
- 成長加速に必要な能力を兼ね備えたデジタルネイティブ人材が躍動
- 各地域のニーズに対応し、成長を加速するグローバルマネジメント体制の深化