水マネジメント

地球上に存在する水のうち、利用可能な淡水は全体の約0.01%にすぎません。人口増加や経済発展による水使用量の増加、気候変動などによる水不足地域の拡大を背景に、「水危機」が深刻化する中、事業活動における水の有効利用や水質改善に向けた取り組みなど、グローバル企業の果たすべき役割が大きくなっています。

三菱ケミカルグループは、水資源保全を環境保全の重要な活動の一つと位置づけ、水資源保全に向けて「自らの事業活動における水資源への負荷の削減」と、「製品を通じた水問題への貢献」を柱とした活動を実践しています。

主な活動

水マネジメント

当社グループでは、水リスクが高いと想定される事業所を抽出し、現地でのヒアリング調査などを通じてリスク評価を行い、水資源の管理を推進しています。事業所の抽出にあたっては、WRI (世界資源研究所)のAqueduct Water Risk Atlasを活用し、当社グループの100以上の事業所の水ストレス(水供給途絶のリスク)の状況を評価しました。また、調査票を使って、地域コミュニティとの協調や、水質汚濁を防ぐ取り組みなど、社会から要請されている視点を織り込んで、水管理・削減の取り組み状況を評価しています。過去には渇水などが発生した事業所においても適切な対策が講じられ、現時点では、適切なリスクコントロールによって事業活動に影響を与えるような水リスクは顕在化していないことを確認しています。今後も継続して実態調査を行い、水リスクの低減と水資源の保全に取り組んでいきます。

水資源への負荷の削減

冷却水などの循環利用の徹底による取水量削減や、適切な排水水質の管理などを通じて、取水源の保全および海・河川などの水質維持に努めています。

製品を通じた水問題への貢献

水の浄化機能を持つ製品の開発・販売を通じて、従来使用できなかった水源の利用や、1回の利用で下水放流していた事業所排水の再利用を可能にするなど、水資源の保全に貢献しています。

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